ガラスコーティングした車に雨染みが付いてしまった!その原因と除去方法とは
せっかく施したガラスコーティングの上に、知らないうちに雨染みがついてしまっていたらショックですよね。雨染みには種類があり、それぞれで対処法が異なります。そこで本記事では、付いてしまった雨染みの種類や原因、除去の方法、予防策まで解説します。雨染みができてしまい、悩んでいる方の参考になれれば幸いです。
雨染みの種類
雨染みにはいくつの種類があり、それぞれで除去方法が異なります。あなたの愛車に付いてしまった雨染みは次の2つのどちらでしょうか。まずは種類を確認して、除去方法を見極めましょう。
1つめは「イオンデポジット」と呼ばれる雨染みです。こちらは、水の中に含まれている不純物が車の表面に付着して円形状に白く残ったものです。雨水に含まれている成分や、水道水に含まれているカルキや塩素などが原因です。
2つめは「ウォータースポット」と呼ばれる雨染みです。ウォータースポットもパッと見は、イオンスポットと同様に白いシミのように見えますが、実はよく見ると車の表面が微小に凹んでいます。これは車の表面に残った水滴がレンズのような役割をしてしまい、日光の熱を集めて塗装面を焼いてしまうことで起こります。虫眼鏡と同様の原理といえるでしょう。
雨染みができる原因
雨染みができる原因をいくつか解説していきます。原因が把握できれば、雨染みの予防にもつながりますので、覚えておけばいざというときに役立つでしょう。
1つめは洗車の回数が少ないことがあげられます。これは、雨染みができてしまう原因の1番の理由といえるでしょう。毎日使用する車の表面には、あらゆる汚れが付着しています。汚れが付いたままの車体で雨のなかを走ると、汚れが塗装面で固まってしまいます。汚れが固まっている状態を放置し続けると、雨染みができる原因になります。汚れが気になりだしたら、即洗車するのが理想的です。
2つ目はガラスコーティング後、メンテナンスを行っていないことがあげられます。ガラスコーティング後は、定期的にコーティングのメンテナンスが必要です。コーティングの膜にも汚れは必ず付着します。洗車では取れない汚れを落とすのがコーティングメンテナンスであり、また、定期的にメンテナンスを行えば推定されているコーティングの耐久年数を延ばせるメリットもあります。
3つめは洗車後の水分をしっかりと拭き取っていないことです。水道水には塩素やカルキやなどの成分が含まれているため、この成分が車の表面に残ってしまうと雨染みの原因となります。洗車後は全体をしっかりと拭き取り、水分を残さないようにしましょう。
4つ目は直射日光があたる猛暑日に洗車を行うことです。雨染みは水分が水蒸気に変化する際に、含まれている塩素やカルキやなどの成分が車の表面に残って固まることで起こります。直射日光が当たる日中に洗車を行うと、水が気化しやすくなります。猛暑日に屋外で洗車を行う際は、水分が即気化しないように工夫する必要があるでしょう。
雨染みの除去方法
愛車に付いた雨染みの種類の判断が付きましたら、次は除去方法を考えましょう。雨染みには自分で取り除けるものと、業者に依頼しなければ取れないものにわかれます。判断はヘコミができてしまっているかどうかです。ヘコミができてしまっているウォータースポットは、業者に頼んで塗装面を磨いてもらう必要があります。
ここでは、自分でできるイオンデジポットの除去方法をお伝えします。
1つめはイオンデジポットクリーナーを使うことです。表面に付いた軽度の雨染みを取り除いてくれるクリーナーです。まずは洗車を行い、車体の汚れを落とします。その後水分をしっかりと拭き取り、スポンジやクロスなどにクリーナーを適量ふくませて雨染み部分を磨きます。この際、ゴシゴシとこするとキズがつきますので優しくこすりましょう。除去できましたら水でしっかりと流し、最後によく拭き取ります。
2つめは雨染み除去シャンプーを使うことです。雨染み除去シャンプーは、通常の洗車時と同じように使用できるものです。使用方法が簡単ですので、初めての方でも扱いやすいでしょう。
雨染みの予防法
できれば愛車に雨染みを作らないことがベストなのですが、なかなかそうはいきませんよね。ここからは、できるだけ雨染みをつくらないために予防できることをお伝えしましょう。洗車時に雨染みを作らないために気を付けたい点は、乾かさないことです。そのためには、なるべく日陰で洗車する・手早く済ませる・少し曇った日に洗車する・日中は避けて朝か夕方洗車するなどの方法があります。
次に屋外に駐車している方の場合は、車体カバーを利用する方法もあります。できるだけ雨水にさらさないようにするためです。カバーを使用する際は、強風などで飛ばされないように気をつけましょう。
ガラスコーティングした車に雨染みが付いてしまった際の原因や、除去方法などをお伝えしてきました。雨染みは洗車後に拭き残してしまった水分や、汚れを放置したままにしておくことなどが原因でできてしまいます。定期的なメンテナンスや洗車を行い、なるべく雨染みができないようにするのが最善です。しかしそれでも雨染みができてしまった場合は、早めの対処が必要となるでしょう。