輸入車にガラスコーティングって必要?メリット・デメリットを解説!
ガラスコーティングとはコーティングの中でも性能が高く、耐熱性や耐久性に優れ持続期間は3年~5年程度といわれています。ガラス被膜で覆うので、窓ガラスのような美しさを保つことが可能です。今回は、輸入車にガラスコーティングが必要かどうか?メリット・デメリットも見ていきましょう。
輸入車にガラスコーティングは必要?
輸入車は、国産車と比べると塗装がきれいに見えるとされています。その要因は塗料の質や塗り方が影響しており、塗装が硬く傷が入りにくいためです。このような要因からガラスコーティングは必要ないと思われがちですが、ガラスコーティングには塗膜の犠牲被膜の役割があるためコーティングは必要であると言えます。それではガラスコーティングをするメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
まずメリットに挙げられるは、見栄えの良さでしょう。コーティングを施すことで、塗装面にコーティング被膜が形成されます。これによって光沢感が増し見栄えが良くなります。見栄えが良くなるだけでなく、塗装面の色あせや塗装の剥離を防止します。
他のコーティングでは紫外線や熱による劣化を抑えられませんが、ガラスコーティングは紫外線、熱によるダメージを抑え長期間保護します。そして洗車の際に、軽くこする程度で汚れをラクに落とせます。頑固なブレーキダストの汚れも水圧だけで除去できるのはメリットと言えるでしょう。また納車時から継続的にコーティングを施していた場合、状態が良いので査定額がアップします。
デメリット
デメリットを考えてみると、施工に日数を要することが挙げられます。下地処理に始まり、塗布、乾燥、硬化作業まで、どうしても日数がかかってしまいます。
あと考えられるデメリットは、ガラスコーティングは基本的に重ね塗りができないです。硬いガラスコーティング膜を重ね塗りすると柔軟性がなくなり、コーティング膜がひび割れをおこす可能性が大きくなります。そしてコーティングは費用がかかるうえに定期的なメンテナンスがかかせません。よって一定のコストと労力がかかるのもデメリットと言えるでしょう。
輸入車に施工できるガラスコーティングの選び方
それでは、輸入車に施工できるガラスコーティングの選び方を見ていきましょう。
欧州車の場合
欧州車は塗膜が硬いので、比較的安価なガラスコーティングでもきれいにボディを保てます。コーティングの目的は汚れや傷の付着から守ることなので、塗膜が硬い欧州車には、防汚性に優れたコーティング剤が適しています。
アメ車の場合
アメ車は国産車と変わらない塗膜の硬さであるため、本格ガラスコーティングが適しています。ただし、ガラスコーティングの欠点として、無機汚れの雨染みなどのイオンデポジット(水垢)を寄せ付けてしまいます。そのため、無機汚れを防ぐ有機質のトップコートがあるガラスコーティングを選ぶのが望ましいです。
輸入車のガラスコーティングをするときの注意点
輸入車をガラスコーティングする際の注意点は、国産車とほとんど変わりはありません。輸入車には特別感がありますが、施工する塗膜の成分も国産車とほぼ同じです。ただし、洗車の際にはなるべく傷をつけないようにしなければなりません。
また欧州車は国産車より塗膜が硬いので、手磨きは避けたほうがよいでしょう。塗膜が硬いと研磨できても研磨傷を消すのは難しいため、研磨は専門店に任せるのが無難です。下地処理を完了すればガラスコーティングの塗布となりますが、説明書通りに行うようにするのが望ましいです。
ムラが生じるのは、伸びが悪いコーティング剤だったり、広い範囲を塗布しなければならないからです。ムラを押さえるためには、コーティング剤を慎重に選択する必要があります。もちろん技術も必要であるため、そう簡単ではありません。伸びが良いコーティング剤は、塗ってすぐに拭き取ることで塗り残しが起きにくく、拭き取りムラも起きることはないです。
下地処理が大切
一般に販売されているガラスコーティング剤での施工も可能であって、輸入車であるから使えないということはないでしょう。下地処理段階が難しいのは確かなので、熟練した技術を必要とし、技術があればきれいに仕上げることが可能です。
ガラスコーティングの要は下地処理なので、どれだけ丁寧に仕上げられるかにかかってきます。新車の施工の方が施工しやすいので、できれば新車のうちにガラスコーティングするのが賢明です。そして無理に自分で施工せず、専門業者に依頼するのがベストです。
まとめ
輸入車にガラスコーティングは必要かどうか?そしてメリット・デメリットを解説しました。ガラスコーティングを施すことでメリットはありますが、費用が嵩むのはデメリットでしょう。ガラスコーティングの要は下地処理なので、丁寧に仕上げることが必須です。国産車も輸入車もガラスコーティングする際の注意点はほとんど同じであり、輸入車であるからということはありません。ですが輸入車という存在感は大きいため、どうしても取り扱いが難しいと感じてしまいます。輸入車の知識をしっかり身につけることが大切です。