BMWにコーティングをしたいけれど、どこで施工すればよいかわからないと悩む方は少なくありません。BMWにコーティングをする方法は、ディーラーに依頼する、もしくは専門店に依頼するという2種類です。

それぞれ費用面や効果が異なるため、自身の愛車に合った内容を選択すると良いでしょう。本記事では、BMWにコーティングが必要かどうか、さらに純正と専門店との違いについて詳しく解説していきます。

BMWにコーティングをするメリット

BMWに限った話ではありませんが、愛車を美しい状態に保ちたいという方には、コーティングをおすすめします。BMWにコーティングするメリットについて解説していきます。

外的刺激から保護してくれる

車を運転していると、雨や紫外線、黄砂、排気ガスなどの汚れが自然と付着していきます。これらの汚れを放置していると、塗装の内部にまで浸食し、色褪せや剥離などの原因になります。

特に酸性雨による水垢は塗装に大ダメージを与えます。水垢がウォータスポットやイオンデポジットと呼ばれる状態に進行してしまうと、通常の洗車では取り除くことができなくなってしまいます。

また、BMWは高速運転に対応できるように、ロースチール系のブレーキを搭載しています。ロースチール系はブレーキダストが発生しやすいため、手入れを怠ると、ホイールが真っ黒になるケースもあります。

ブレーキダストはすぐに対処すれば容易に取り除けますが、放置するとホイールにこびりついてしまいます。錆びた状態にまで状態が悪化すると、落とすことは困難になってしまいます。

これらの汚れは、あらかじめコーティングを施しておくことで、未然に防げます。

BWMのステータス性を維持できる

BMWはドイツが原産国であり、メルセデス・ベンツ、アウディと共に「ドイツ御三家」とも呼ばれる高級外車です。ステータス性も高く、多くの人から憧れを持たれる車ですが、お手入れを怠ると外観は次第に劣化していきます。

いくら有名な高級車であっても、車体が汚れていたり傷ついていたりすると、魅力が半減してしまいます。BMWの持つステータス性を保つためには、常に美しい状態を維持する必要があります。

新車のような輝きを演出するためには、ガラスコーティングを施すことをおすすめします。ガラスコーティングとは、車の塗装面に薄いガラス皮膜を施工するものです。

ガラス皮膜はすべすべとした質感なので、汚れの付着を最小限に抑えられます。車は運転すればするほど、汚れが付着しやすくなります。

そのため、より美しい状態を保つためには、納車時もしくは納車したらすぐにコーティングを施すようにしましょう。

BMWの純正コーティングは2種類ある

BMWでは、Innovection®PLUS（イノベクションプラス）とBMWレイン・レペールという2種類の純正コーティングを用意しています。どちらも新車の納車時にその場で施工を依頼できます。それぞれの特徴や費用について解説していきます。

Innovection®PLUS（イノベクションプラス）

Innovection®PLUS（イノベクションプラス）は、BMWのディーラーで受けられるボディコーティングです。新開発の無機化合物と有機物の樹脂を融合することで、耐久性に優れた保護膜を形成しています。

イノベクションプラスの施工にかかる費用は、7万円から13万円ほどです。持続期間は、2年前後とされています。

従来の純正コーティングに新しく開発された無機化合物を加えることで、高い強度を実現しています。また、優れた防汚性に加えて、深みのあるツヤ感が特徴的です。

ただし、耐久性や対傷性においては、一般的なガラスコーティングに劣ります。BMWがあえてポリマー系コーティング剤を採用している理由は、BMW車の塗装には自己修復性があるからです。

硬化型のガラスコーティングを施すと、かえってBMWが持つ自己修復効果が損なわれてしまいます。

BMWレイン・レペール

BMWレイン・レペールは、シリコン系コーティング剤を使用したウインドウガラス用コーティングです。費用は、1万円前後で、6か月ほど効果が持続します。

下処理として、目の細かいコンパウンドを使ってガラス面を磨くため、ウインドウに付着した油膜や水垢などを取り除くたけでなく、ワイパーや洗車などでできた小傷も減少します。そのうえにコーティング剤を施すため、まるでフロントウインドウを交換したかのようなクリアな視界を取り戻せます。

フロントウインドウは傷つきやすいものですが、交換には高額な費用がかかるため、現実的には難しいでしょう。BMWレイン・レペールは、定期的に割引キャンペーンを開催しているため、気軽に依頼することができます。

雨の日の視界確保や目の疲れを軽減したいという方にはおすすめのコーティングです。

専門店コーティングは種類が豊富

BMWの純正コーティングは2種類しかありませんが、専門店コーティングには数多くの種類があります。全体的なボディコーティングと部分的コーティングについて、それぞれ詳しく紹介します。

ボディコーティング

車全体に施すボディコーティングには、セラミックやガラス、ポリマーとガラス、ポリマー、ワックスの5種類のコーティング剤があります。それぞれ費用や持続期間が異なります。

セラミックコーティングは、ほかのコーティング剤と比べて最も長い5年もの間効果が持続します。ガラスコーティングの3倍ものコーティング被膜を形成するため、圧倒的に美しい光沢やツヤ感を実現します。

ただし、セラミックは5種類の中で最も高い費用がかかります。効果の持続期間にともなって費用も変化するため、それぞれの特徴を踏まえて選択すると良いでしょう。

部分的コーティング

事故などで車を損傷し、板金塗装修理を行うと、修理の過程でもともと施されていたコーティングがなくなってしまいます。そのため、修理後に部分的コーティングを行う必要があります。

施工範囲は店舗によってさまざまですが、主にバンパーやボンネット、ルーフ、ドア、窓ガラス、ホイールなどが対象となります。費用についても依頼する店舗によって異なります。

BMW純正コーティングと専門店コーティングの違い

BMWの純正コーティングと専門店コーティングの大きな違いは、コーティング剤の種類についてです。純正コーティングにはポリマー系のコーティングしかありませんが、専門店では、セラミック・ガラス・ガラス系・ポリマー・ワックスの中から選択できます。

BMWでは、車体が持つ自己修復機能を活かすことを第一に考えて、ポリマー系コーティング剤を使用しています。そのため、ポリマーコーティングは、ガラスコーティングやセラミックコーティングと比較すると、コーティング被膜が非常に薄い分、耐久性や仕上がりも落ちます。

しかし、純正コーティングは納車時にそのままディーラーで施工を依頼できるため、わざわざコーティング店を探す手間が省けます。また、施工後は「純正コーティング加工完了証」が発行されるので、純正という安心感や信頼感が欲しい人にはおすすめです。

効果や性能にこだわりを持つ方には、専門店のガラスコーティングがおすすめです。専門店では、コーティングに特化した環境で専門スタッフが施行するため、仕上がりや持続性に満足できるでしょう。

まとめ

今回は、BMWにおけるコーティングの必要性や純正・専門店の違いについて紹介しました。BMWはステータスがあり、一般的に知られた高級車ではありますが、お手入れを怠ると美観が損なわれ、輝きを失います。

忙しくて普段のお手入れが難しいという方は、前もって愛車にコーティングを施すことをおすすめします。BMWの純正コーティングには、ボディ全体へのコーティングとウインドウガラス用コーティングの2種類あります。

BMWのボディコーティングには、ポリマー系コーティング剤を採用していますが、専門店ではポリマー系を含む5種類のコーティング剤から選択できます。それぞれ持続期間や仕上がりが異なるため、ニーズに合わせて選ぶと良いでしょう。

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