車のガラスコーティングの寿命はどれくらい?メンテンナス方法も紹介
ガラスコーティングはコーティングの中でも高い費用が必要になり、施工したいけどどのくらいの寿命なのか、メンテナンスはどうしたらいいのか悩んでしまいますよね。そこでこの記事では、カーコーティングの種類や、ガラスコーティングの効果、メンテナンス方法について紹介します。ガラスコーティングに興味のある人は参考にしてください。
カーコーティングの種類
カーコーティングには、ワックスなどの油脂系コーティング、ポリマーなどの樹脂系コーティング、ガラス系コーティング、ガラスコーティング、セラミックコーティングの5種類があります。
ワックスは光沢に優れており、施工も簡単にできる手軽さが魅力です。しかし、効果の持続期間は2週間~1か月ほどと短く、傷を防止する効果はありません。樹脂系コーティングも自分で施工でき、ワックスより効果の持続期間は長く3~6か月ほどです。ただし熱に弱いため、紫外線があたる屋外へ駐車する機会が多い場合は、劣化が早く進んでしまい向いていません。
ガラス系コーティングは、樹脂などを主体としたコーティング剤の中にガラス成分が一部含まれているもののことです。ガラス成分の含有率はコーティング剤により異なるため、安価なものでは思ったような効果が得られないことがあります。ポリマーコーティングなどと比べて、光沢や紫外線への耐久力が優れており、効果の持続期間も半年~1年ほどといえるでしょう。
ガラスコーティングでは、無機溶剤を主成分としたコーティング剤を用います。そのため、小さな傷がつきにくくなったり、水洗いで汚れが落ちやすくなったりと多くのメリットがあるようです。一方、コーティングにはまとまった金額が必要になるというデメリットがあります。
セラミックコーティングは厳密にはガラスコーティングの一種ですが、コーティング剤の中にセラミック成分が含まれるものです。コーティング剤の中でもっとも効果が高いものですが、施工には熟達した自術力が必要になるため、専門業者の中でもごく一部でしか取り扱っていません。
ガラスコーティングの効果
ガラスコーティングの効果は、主に車をキレイな状態に保つことです。代表的な効果としては、汚れが付着しにくくなったり、コーティング効果の持続期間が長かったり、小さな傷がつきにくくなったりすることが挙げられます。またキレイな状態で保つことで、売却時の査定額がアップすることもメリットのひとつといえるでしょう。
ガラスコーティングをすることで、車体のクリア塗装の上にコーティング被膜が形成されます。花粉や砂埃などの汚れが付着しにくくなり、付着した場合でも水で洗い流せる仕組みです。また紫外線や日光による熱にも強いので、コーティングがすぐに劣化してはがれてしまうこともありません。
使用している環境やメンテナンス状況によっても異なりますが、平均で3~5年ほど効果が持続します。1年に1回ほど専門店で被膜のメンテナンスをしてもらうことで、さらに効果の持続期間が延びるでしょう。コーティング被膜は、ボディ表面を守る効果もあります。また、ボディ表面を守ることで結果的に中のエンジンなどの保護の役割も果たしてくれるのです。
また、ガラスコーティングはコーティングの中でも硬度が高く、自然に運転しているだけでついてしまうような、飛び石による小さな傷なども防いでくれます。すべての傷を防ぐことはできませんが、ある程度の傷なら光の当たり方次第では目立たないようになるでしょう。
しかし、一度ついてしまった傷を修復する効果はありません。もしガラスコーティングを検討しているなら、小さな傷がつく前の新車の状態で施工するのがおすすめです。新車で傷が少なければ、その分コーティング前の工程が省けるので、結果的に費用を抑えられるでしょう。
ガラスコーティングのメンテナンス方法
ガラスコーティングをすれば、洗車などメンテナンスをしなくても大丈夫と思ってしまいがちでしょう。しかし、一番大切なのはコーティングしたあと、定期的にメンテナンスすることです。
屋外に駐車している場合は、とくに日頃から花粉や砂埃などの汚れ、鳥のフンなどが付着してしまいます。汚れを放置しておくと、ガラスコーティングの効果が失われるのです。コーティングをしていない車に比べると汚れにくいので、ある程度の汚れなら雨で流れ落ちていきます。雨水や水道水にはミネラルなどが含まれるため、濡れたまま放置すると水が乾いた後に白い線が残るのです。とくに黒い色の車はミネラルの結晶による線が目立ってしまうので、できる限り水分はタオルなどでふき取るようにしましょう。
またガラスコーティングは比較的持続期間が長いとはいえ、経年劣化は避けられません。できる限りキレイな状態を維持するためには、洗車だけではなく、定期的に専門店でコーティング被膜自体のメンテナンスもしてもらうようにしましょう。被膜のメンテナンスはそこまで頻繁にする必要はないので、半年~1年に1回ほどで充分です。普段は洗車をこまめにして、定期的に専門店で被膜のメンテナンスをしてもらってください。
また、ガラスコーティングをした後にワックスの使用はやめておきましょう。ワックスは有機溶剤を使用していますが、ガラスコーティングは無機溶剤を使用しているため、ワックスがガラスコーティングのメリットを相殺してしまうからです。ただし、ガラスコーティングの上にワックスを塗ったからといって、コーティングがはがれてしまうことはないので安心してくださいね。
今回はガラスコーティングの効果やメンテナンス方法について紹介しました。ガラスコーティングをすれば小さな傷がつきにくくなったり、汚れが付着しにくくなったりします。しかし、コーティングしているから洗車をしなくても大丈夫というわけではありません。あくまで定期的にメンテナンスすることが大切です。もしメンテナンスする中で疑問があれば、専門店に問い合わせてみましょう。