車のシートにもコーティングするべき?期待できる効果やお手入れ方法
愛車の車内は、もうひとつの部屋といってよい存在です。できる限り快適な空間を保ちたいと考えている方も多いのではないでしょうか。そこで検討したいのがコーティングです。一般的にはボディやホイールへの施工というイメージですが、シートもコーティングできます。そこでシートコーティングの必要性や、効果やお手入れ方法をご紹介します。
車のシートコーティングとは
車のシートコーティングとは、人が座る場所のみを対象としたコーティングではありません。座席のシートはもちろんのこと、センターコンソール、ダッシュボード、内張り、さらにはハンドルにも可能です。したがって、シートといっても人が触れるところをメインにコーティングするといったイメージです。
シートコーティングは、愛車をきれいな状態に保ちます。つねにきれいな状態を保つ効果があるため、汚れが気になる方や子育て中で頻繁に汚れる方などには適しているといえるでしょう。また、施工してきれいな状態を保てれば、車を売却するときの査定にもよい影響を与えます。
シートコーティングの効果
シートコーティングは、大切な愛車を保護するため、快適な車内空間を維持するための重要なコーティングです。そこで、実際にどのような効果があるのかをひとつずつ見ていきましょう。
キズと劣化防止
シートコーティングは、シートのキズや劣化を防ぐ効果も期待できます。たとえば、衣服の金具がシートに引っ掛かるときや、大きな買い物をしたときは油断するとシートにキズが付きます。ちょっとした家具や木材など、とがった部分があるものは十分に気を付けないといけません。
逆にあまり乗らなかった場合は、紫外線による劣化の恐れもあるでしょう。しかしシートコーティングをすると、キズと劣化のどちらも防ぐ効果が期待できるので安心です。
水汚れ防止
シートコーティングをすると、作られた薄い膜が水汚れを防止できます。たとえば、大雨のときや洗車したときに水が入り、シートがびしょびしょになってしまうことがありませんか。天気がよいときは、放置しておくだけでも乾きますが、梅雨や冬の場合はカビになる可能性があるので要注意です。
しかし、あらかじめ薄い膜が張ってあれば、このような水汚れでも慌てる必要はありません。また、車内での飲食時も安心です。お茶やジュースなどが万が一こぼれてもシミになる可能性は低いでしょう。とくに内装が白や薄いベージュなどの汚れが目立ちやすい色の場合は、シートコーティングが大いに役立ちます。
臭いや汚れ防止
大切に乗っていた愛車でも、さまざまなにおいが付きます。とくに汗をかきやすい方は要注意です。しかも汗は、においだけでなく、カビの原因になるかもしれません。しかし、シートの上に薄い膜が張ってあれば、直接シートに汗のにおいが付着することを防ぐでしょう。
また、汚れも防ぎます。気づかない方も多いようですが、状況によっては衣服の色も移ります。シートコーティングは、このような汚れを防止する効果も期待できるでしょう。
シートコーティング施工の流れ
シートコーティングは、汚れ(ほこりや脂分)を落とし、シート用のコーティング剤をスプレーするか塗るといった流れで施工します。たとえば、一般的なシート(ファブリックやアルカンターラなど)の場合はスプレータイプで噴霧、レザーシートの場合は、液体のコーティング剤を丁寧に塗り込みます。
コーティングが終了したら拭き上げ、天気の良い日なら半日を目安に乾かしてシートコーティングは完了です。もちろん、シートの素材は今回ご紹介した素材以外にも存在します。愛車のシートの素材を調べて、適切なコーティング剤を使いましょう。
ほこりはきれいに落とす
ほこりは、なるべくきれいに落としましょう。なぜなら、ほこりが残っていると、コーティング剤を拭き上げたときにキズになる可能性があるからです。また、施工するときは天気も無視できません。風が強い日はなるべく避け、どうしても施工したときは風を防ぎながら施工するようにしましょう。
シートコーティング施工後のお手入れ方法
施工後は、シートをきれいな状態に保つためにお手入れをしましょう。お手入れするときは、さきに固形物などの汚れを丁寧に取り除きます。キズが付きそうなときは、掃除機で吸い取るといいでしょう。シミなどがある場合は、濡らしたクロスで拭き上げます。
もし、汚れが落ちない場合は、中性洗剤を少し使うと汚れは落ちるかもしれません。固形物を取り、汚れを拭き取ったら、残っている水分を乾いたクロスで拭き取ります。ご紹介している方法が一般的なお手入れ方法ですが、とくにレザーシートの場合は、丁寧な作業が必要です。お手入れを簡単に済ませるためにも、早めのお手入れを心掛けるようにしましょう。
まとめ
車内をきれいに保ちたい場合は、シートコーティングも選択肢のひとつです。シートコーティングは、シートはもちろんのこと、手や体が触れるさまざまなところに施工できます。シートコ―ティングをしても、継続的なお手入れは必要です。しかし、施工済と未施工では、お手入れの手間が大きく異なります。長年乗り続けていると、少しずつ汚れが付きます。快適な空間を維持したいと考えている方は、シートコーティングを検討してみましょう。