車のボディコーティングとは?施工の流れや注意点を解説!
「愛車を日光やほこりから守りたい!」こう思ったら、ボディコーティングがおすすめです。撥水コーティングなどはセルフ洗車機でもできるため、知っている方も多いでしょう。しかし、ボディコーティングについては「なんとなく知っている」程度ではないでしょうか?あまり知らない方のために、施工の流れや注意点を解説します。
ボディコーティングとは
車のボディコーティングとは、ボディの表面に薄い皮膜を作って、日光・ほこり・有害成分などから保護することです。ボディに傷がつきにくくなるため、日差しが強い季節や交通量の多い道が目の前にある住宅、工場地帯が近い場所によく行く人などにおすすめです。また、撥水・親水コーティング効果もあるため、水をよくはじき水垢が付きにくくなります。光沢やツヤで、見た目が美しくなるため、ボディをきれいに見せたい人にぴったりです。
ボディコーティングの種類
「早速ボディコーティングを買いに行こう!」と飛び出すのはおすすめしません。なぜならボディコーティングにはいくつか種類があり、それぞれメリットとデメリットが異なるからです。せっかくコーディングをかけるのであれば、しっかりと理解したうえで決定するとよいでしょう。
油脂系コーティング(ワックス類)
ワックス類を使用する油脂系コーティングは、質感のあるツヤが出ることが特徴です。セルフでも施工でき、撥水性がよいため水をよくはじきます。しかし、耐久性が低く効果が数週間から1か月程度しか持続しないことがデメリットです。雨があまり降らない時期であれば、もう少しもつかもしれませんが、梅雨の時期は、頻繁に施工しなおさなければならないかもしれません。
樹脂系コーディング(ポリマーコーティング)
樹脂系コーティングの中でもポリマーコーティングは、ワックス類の樹脂系コーティングと比べて、耐久性が向上していることが特徴です。効果は2~3か月ほどもつため、シーズンごとに施工するとよいでしょう。
ガラス系コーティング
ガラス系コーティングは樹脂系コーティングに比べ、耐久性が優れています。ガラスやガラスの繊維を含んでおり、含有量によって被膜効果や耐久性が異なることもポイントです。長時間傷や酸化・劣化を防ぎたいのであれば、専門店で購入できる高密度のガラスコーティングを使用しましょう。
ガラスコーティング
ガラスコーティングはガラス系コーティングとは異なり、ほぼ100%ガラス成分でできていることが特徴です。高い耐久性がありますがムラができやすいため、セルフ施工の難易度は高いでしょう。できればコーティング専門スタッフがいるガソリンスタンド・ディーラー・カー用品店・コーティング専門店での施工をおすすめします。
ボディコーティング施工時の流れ
ボディコーティングは以下の手順で行います。正しく行わなければ耐久性が低くなったり、保護効果が期待できなかったりするため、順番を飛ばさず施工してください。また、最後の工程は密閉した室内で行う必要があります。もしそのような空間が自宅にないのであれば、ボディコーティングに対応している、ガソリンスタンドやカー用品店・コーティング専門店への依頼がおすすめです。コーティング剤塗布後は乾燥に半日から2日程度かかるため、完成までにかかる時間も考慮しておきましょう。
手順①
洗車し鉄粉を除去する
まずは車用のシャンプーを使用してボディについた汚れを落とします。汚れを流し終えたら鉄粉を除去しましょう。ホイールの洗浄では鉄粉除去剤を使用しますが、ボディは粘土などを使って鉄粉を取ります。水気を拭き取ったら手順①は完了です。
手順②
ボディを磨き上げる
きれいに洗浄したら、ボディを磨き上げます。細かい傷やシミを除去しましょう。塗装面をなめらかに整えることで、ボディコーティングが均一に施工できるようになります。
手順③
室内でコーティング剤を塗布する
密閉した室内でコーティング剤を塗布しましょう。屋外で塗布すると雨などの水分やほこりがついてしまいます。専用スポンジで塗ったら、効果がでるまで乾燥させましょう。乾燥時間はコーティングの種類によって異なりますが、半日から2日程度で完成します。
ボディコーティング施工後の注意点
ボディコーティングが完了すれば、水洗いだけで車がきれいになります。しかし、洗車時には注意も必要です。
炎天下で洗車はしない
炎天下では水分が蒸発しやすく、水道に含まれるミネラルなどがコーティング面に残されてしまいます。放置して白くなると落としにくくなるため、炎天下での洗車は避けましょう。気温が高くなる夏場は、気温が低い早朝や夕方の洗車がおすすめです。
洗車機は使わないようにする
洗車機は高速回転するブラシで汚れを落とすため、コーティング面が傷つくこともあります。きれいなコーティングを長く保つためにも、洗車機はなるべく使わないようにしましょう。
まとめ
車のボディコーティングについて解説しました。ボディにツヤが出てきれいになり、撥水効果で水・ほこりが付きにくくなるため、ボディをきれいに保ちたい方におすすめです。セルフ施工できる種類もあるため、ご紹介した手順を参考に施工してください。なお、施工後は炎天下で洗車したり、洗車機を使用したりするのは避けましょう。気温の高い夏場は気温の低い早朝や夕方に手洗いするのがおすすめです。