車のガラスコーティングは自分で除去できるの?除去するタイミング
ガラスコーティングをしてしばらく経過しているが、コーティングはいつ除去すればよいのか、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。ガラスコーティングの皮膜は非常に薄いので、光の加減で劣化しているのかどうか判断しにくいですよね。この記事では自分で除去できるのか、除去するタイミングや方法についてまとめているので参考にしてください。
ガラスコーティングは自分で除去できる?
結論からいうと、ガラスコーティングは手間と時間がかかるものの、自分で除去することは可能です。しかし、業者が施工したガラスコーティングは細部にわたって行われているため、いきなり素人が除去しようとしても、細部まで除去しきれず見逃してしまうものでしょう。
とくに見逃しやすいのが、ドアノブの下のへこみやトランク周辺の凹凸部分です。コーティング被膜は非常に薄く、光の加減で気づきにくいこともあるので、自分で除去する場合には充分注意しましょう。もし中途半端にコーティングをはがした状態にしてしまうと、上から新たに施工したコーティングのツヤにムラができたり、コーティングがはがれやすくなったりしてしまいます。
コーティングをはがす作業は基本的には単純です。しかし、時間と手間のかかる作業になるため、短時間で一気に仕上げてしまうようにしましょう。はがしている途中でやめてしまうと、既にはがした部分は汚れが付着してしまううえに、雨が降ると洗車からやり直す羽目になります。
またコーティング被膜を正確にはがす作業は至難の業です。コーティング被膜の薄さは1ミクロン以下で、わかりやすくキッチンラップと比較すると、キッチンラップの厚さが約10ミクロンとなっています。この薄さをムラなくはがしつつ、ボディのクリア塗装まではがしてしまわないように作業を進めるのは、いかに難しいことなのかわかりますよね。さらに、コーティングをはがした後は汚れが付着してしまわないうちに、すぐに新しいコーティングを施さなければなりません。
除去するタイミング
コーティング被膜の劣化状況は、なかなかわかりにくいものですよね。ムラがあるように見えて劣化しているのかと思っても、撥水性は保たれていることもしばしばあります。とくにガラスコーティングは効果の持続期間が長いので、どのタイミングで除去すればよいのか判断が難しいでしょう。
ワックスなどが劣化してきていると感じた場合、劣化したワックスの上から施工しても問題がないことがありますが、ガラスコーティングはそうはいきません。劣化したガラスコーティング被膜を除去したうえで新たにコーティングしないと、光沢にムラができたり効果の持続期間が短くなったりしてしまいます。
コーティング施工後のボディ表面に汚れや傷が目立つようになった時は、被膜が劣化してきていると考えてよいでしょう。しかし、屋内に駐車しており普段乗っていない場合、メンテナンスを欠かさずに行っておりちゃんと水をはじく場合は、被膜が劣化しているといい切れません。そのため、これらの場合は必ずしも除去する必要はないでしょう。
普段屋外に駐車しており汚れや傷が目立つ気がするけど、コーティングを施工してから2年間メンテナンスしている場合には判断が難しいですよね。どうしても判断に困るようなら、専門の業者で見てもらうのが一番です。どちらかわからず放置するよりは、専門業者と相談してみましょう。判断がつかず不安なままよりは、いっそリセットしてしまった方がいい場合もありますよ。
ガラスコーティングを除去する方法
ガラスコーティングを除去する方法には、研磨とケミカルリセットの2通りあります。基本的にはケミカルリセットを試してみて、難しいようなら研磨でリセットするという手順です。しかし、ガラスコーティングはワックスやポリマーコーティングなど、ほかのコーティングに比べて硬度があります。そのため、ケミカルリセットだけで除去しきることは困難です。
研磨はポリッシャーなどの専門的な機会が必要となり、これらの道具を扱う技術力も必要となるため、自力で除去するときにはおすすめしません。誤って研磨しすぎるとガラスコーティングだけではなく、ボディ表面のクリア塗装まで削ってしまうリスクがあるためです。
また、コーティングを除去したあとは汚れが付着してしまう前に、新たにコーティングを施すのが基本といえます。そのためコーティングを除去したあと、再びガラスコーティングを施工する予定なら、はじめから業者に任せてしまうのが無難でしょう。専門業者の中には使用者が自分でコーティングを除去したあとは、仕上がりの保証ができないため、コーティングを請け負っていないところがあります。
手間も時間も費用もかかるのでおすすめしませんが、コーティングを自力で除去するなら、次のコーティングをどうするのか、自分で除去したあとでも施工を請け負ってくれる業者が近くにあるのかを調べてから行いましょう。
今回はガラスコーティングを自力で除去できるのか、除去するタイミングや方法について紹介しました。結論、自力で除去することは可能ですが、おすすめはできません。というのもやはり仕上がりが保証できないからです。費用は多少抑えられるかもしれませんが、それ以上に時間や手間がかかってしまうのがネックですね。もしそれでも自力で行う場合には、きちんとデメリットを把握したうえで行いましょう。