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ガラスコーティングとは?メリット・デメリットから種類の説明まで解説します

公開日:2024/05/10   最終更新日:2024/06/05

神戸 ガラスコーティング(カーコーティング) メリット デメリット 種類

愛車を汚れやキズから守るためには、ボディコーティングを施すのがおすすめです。中でもガラス成分が含まれた原料を使用するガラスコーティングは、美しい輝きに加えて高い耐久性が魅力です。

ただし、ほかのコーティング剤と比べて費用が高いなどのデメリットもあり、特性を理解した上で施工することが大切です。

そこで今回は、ガラスコーティングについて、特徴やメリット・デメリットをくわしく解説します。

ボディコーティングとは?

ボディコーティングとは、車の塗装面をガラスや樹脂などでできた素材で覆うことを指します。車が本来持つ輝きを保ち、キズや汚れから守る効果があります。

車のボディはむき出しの状態だとさまざまな外的ダメージを受け、劣化が進みます。走行中に付着する砂埃や鉄粉などが主な要因です。また、車の保管中にも花粉が付着するので、そのまま放置していると腐食する恐れもあります。

ボディコーティングを施すことで塗装面に薄い被膜が形成されるので、これらのダメージを軽減してくれます。PM2.5や黄砂などの汚染物質を含む雨による雨染みや紫外線による色褪せなどから車を保護する役割も担います。

以前は車のコーティング剤としてはワックスが一般的でしたが、近年はより持続効果の高いポリマー系素材やガラス系素材が多く使用されています。

ワックスは特別な知識がなくても簡単に施工できるというメリットがありますが、雨や洗車で流されてしまうことから数週間~1か月ほどしか効果が持続しないという弱点があります。

一方で、樹脂やガラスなどの素材は硬化して被膜が定着するので、数か月~数年ほどきれいな状態を維持できます。

ボディコーティングの種類


ボディコーティングには素材の違いによってさまざまな種類があります。それぞれの特徴を詳しく紹介します。

ポリマー(樹脂)系コーティング

ポリマー系コーティングとは、シリコンやフッ素などの有機化合物からできた成分を使用するボディコーティングです。従来使われていたワックスに比べると耐久性の高さが特徴です。

2か月~3か月ほど効果が持続します。ガラスコーティングと比べると持続効果が短くなりますが、その分低コストで施工できます。

ただし、熱や紫外線による刺激には弱いので、最大限効果を発揮させるためには定期的な施工が必要です。

ガラス系コーティング

ガラス系コーティングとは、原料の一部にガラス成分を含むボディコーティングです。分子構造がガラスと似ているので硬い被膜を形成できます。

効果は6か月~1年ほど続きます。ポリマー系コーティングと比べると持続効果が長いですが、その分費用は高くなります。

ガラスコーティング

ガラスコーティングとは、ガラス成分を多く含む成分を使用するボディコーティングです。ガラス系コーティングと比べて、より強固な被膜を形成します。

ボディコーティングの中でも性能が高く、耐熱性・耐久性が優れています。また、ガラス皮膜で覆われるので、美しい輝きを放ちます。

3年~5年ほど効果を発揮しますが、特別な工具や熟練の技術を必要とするため、専門店に依頼するのが一般的です。ほかのボディコーティングと比べても費用が高額になりやすい点が弱点です。

ガラスコーティングの寿命

ガラスコーティングの寿命は、3年~5年が一般的です。しかし、メンテナンスを怠ると、目安よりも早く劣化してしまうこともあります。また、駐車環境によっては、紫外線や雨などの刺激を多く受けるので、劣化が進んでしまいます。

ガラスコーティングの寿命を少しでも長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。店舗によっては「〇年メンテナンス不要」という売り文句でガラスコーティングを宣伝しているところもありますが、洗車をしなくても良いというわけではありません。

ガラスコーティングは自然と汚れを落とす効果がありますが、汚れが付かないというわけではなく、あくまでも落としやすくなる作用です。施工後にコーティング被膜に油分や汚れが付着したまま放置していると、撥水性が低下する恐れがあります。

メンテナンス不要というのは、ワックスがけが不要になるという意味合いで使われており、車が汚れたらこまめに洗車を行いましょう。

ガラスコーティングとガラス系コーティングの違い


ガラスコーティングとガラス系コーティングは同一視されやすいですが、明確な違いがあります。それぞれの違いを3つの観点から解説します。

コーティング剤

ガラスコーティングで使用される素材は、有機物が含まれていないことがほとんどです。無機質のガラスコーティングは強固な被膜を形成するので、細かいキズが付きづらいという強みがあります。長期間にわたって美しさを保てます。

一方で、ガラス系コーティングにはシリコンやフッ素といった有機溶剤が含まれています。効果や持続期間はガラスコーティングほどではありませんが、コストを抑えて施工できます。

施工難易度

一般的に市販されているガラスコーティング剤のほとんどが実際にはガラス系コーティングです。有機溶剤が含まれるガラス系コーティング剤はお手頃価格で手に入れられ、比較的簡単に施工できます。

一方、ガラスコーティングは細かい洗浄や研磨などを行う必要があります。熟練のスキルや専門的な知識はもちろん、施工環境を用意する必要があります。施工完了までに数日かかるケースもあるので、プロに任せることをおすすめします。

性能や効果

ガラスコーティングには自浄作用があるので、砂埃程度なら雨で流れ落ちます。その効果は3年~5年ほど続くとされています。

一方、ガラス系コーティングは6か月~1年ほどしか効果が持続しません。これほど大きな差が生まれる要因は、ガラス成分の含有量の違いにあります。

ガラス系コーティング剤にはガラス成分が一部含まれていますが、その量は商品によってさまざまです。ガラス成分がより多いほど高い効果が期待できます。

ガラスコーティングのメリット・デメリット


ガラスコーティングにはさまざまなメリットがありますが、もちろんデメリットも存在します。それぞれ解説します。

ガラスコーティングのメリット

ガラスコーティングの最大のメリットは、メンテナンスが楽になる点です。コーティングによってツヤツヤになったボディには自浄作用があるので、簡単に汚れを落とせます。

有害物質を含む酸性雨や紫外線にも強いので、色褪せなどによる劣化速度を遅らせる効果が期待できます。耐熱性が高いので、エンジンの熱や炎天下で被膜が剥がれ落ちる心配もありません。

また、コーティングを施す前には下処理が行われるので、洗車や飛び石によってできる小傷が目立ちにくくなります。売却の際に査定額アップする可能性も高まります。

ガラスコーティングによって得られる効果は車の使用状況にもよりますが、最長で5年ほど維持されます。そのため、一度施工してしまえば定期的にコーティングを行う必要もありません。

ガラスコーティングのデメリット

ガラスコーティングには数多くのメリットがありますが、ほかのコーティングと比べると費用がかかるので躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか。

ガラスコーティングは施工前に細かく研磨や洗浄などの下処理を行う必要があるので、専門的な技術や知識が求められます。一般の方では専門道具を用意したり、作業スペースを確保したりするのが難しいので、プロに依頼するのが一般的です。

一方で、ポリマー系コーティングやガラス系コーティングであれば、コーティング剤を手頃な価格で手に入れられ、自身での施工も可能となっています。

ガラスコーティングは専門店に依頼する分、費用が割高になる傾向にあります。ただし、仕上がりは担当スタッフの技術に委ねられるので、お店選びには注意が必要です。

ガラスコーティングはしない方が良い?

「ガラスコーティングはしない方が良い」と聞いたことがある方もいるかもしれません。車の汚れが気にならない方や洗車をあまりしない方にとっては、ガラスコーティングのメリットは感じにくいことでしょう。

せっかくガラスコーティングを施しても、洗車を行わない場合はコーティング被膜の劣化が進んでしまうので本来持つ効果を十分に発揮できない可能性があります。持続期間も通常より短くなることでしょう。

ガラスコーティングを行った後は、定期的な洗車を行い、水分をふき取ることが大切です。メンテナンスを行うことで、より長く美しい状態を楽しめます。

ガラスコーティングの依頼先とは?


ガラスコーティングの依頼先はいくつか存在します。それぞれの特徴を紹介します。

ディーラー

ディーラーでは、納車の際にボディコーティングを依頼するのが一般的です。新車ならではの輝きを長期的に保てます。

施工を担当するのはディーラーのスタッフもしくは外部の専門業者です。ディーラーの多くは、ポリマー系コーティングやガラス系コーティングを行っているので、ガラスコーティングを希望する場合は事前に確認しておきましょう。

ボディコーティング専門店

ボディコーティング専門店は、コーティングをメインに取り扱っているお店です。施工に必要な設備や環境が整っているので、高い品質が期待できます。

また、スタッフは熟練の技術や専門知識を持ち合わせているので、保管方法やメンテナンス方法などの希望に合わせて最適な提案を行ってくれます。

カー用品店

カー用品店では主にポリマー系コーティングやガラス系コーティングを行っていることがほとんどです。お店のスタッフもしくは外部の業者が施工を担当しています。

比較的低予算でコーティングを実施できる点が魅力的です。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでもボディコーティングを取り扱っています。その多くがガラス系のキーパーコーティングです。

低価格で簡単に施工でき、店舗によっては洗車も同時に任せられます。規模の大きいチェーン店には専門資格を有するスタッフが在籍していることもあります。割引特典などを利用することでお得にコーティングを行えます。

ガラスコーティングの作業工程

ガラスコーティングの作業内容を工程ごとに紹介します。

洗車・ふき取り

ガラスコーティングを行う際は下地処理が大切です。まずは全体に付着した砂埃を洗車で洗い流します。次に、鉄粉除去剤などを使用してボディに付いた鉄粉を取り除きます。

続いて、水垢や塗装面にできた水染み、油膜汚れなどを落としましょう。それぞれ専用の除去剤が販売されているので汚れの内容に合わせて使い分けます。

研磨

車の汚れが落ちたら、ボディにできた小さなキズやシミなどを磨いて除去します。スポンジに研磨剤をつけて磨く方法とポリッシャーで磨く方法の2種類があります。

脱脂

コーティング剤を定着させるためには脱脂作業が大切です。脱脂が不十分の場合は、コーティング剤の性能を十分に発揮できないこともあります。脱脂クリーナーを使って行うと良いでしょう。

ガラスコーティング剤の塗布

上記の下地処理が完了したら、コーティング作業を始められます。コーティング剤によっては塗りムラを防止するために何回かに分けて塗るタイプもあります。説明書の内容をよく確認し、適切にコーティング作業を行いましょう。

ガラスコーティングは自分でもできる?


ガラスコーティングをプロのように仕上げるためには、専門道具を用意したり、施工スペースを確保したりする必要があり、ハードルの高い作業になります。

市販のガラスコーティング剤を使って自身でコーティングを行う際の注意ポイントを紹介します。

必要な道具をそろえる

ガラスコーティングには、ガラスコーティング剤と洗車道具が必須です。さらにそのほかにも、ボディの表面の小傷や頑固な水垢汚れを研磨するために、研磨剤やポリッシャーなどがあると便利です。

ガラスコーティングを成功させるためには下地処理が重要です。コーティングを行う前に車全体の汚れを落とし、洗車で落とし切れなかったシミや油膜汚れなどは研磨しておきましょう。

気温や湿度に注意する

ガラスコーティング剤を塗布する際は、15℃~25℃の気温で30%~50%の湿度が望ましいとされています。これよりも高かったり低かったりすると、うまく被膜が形成されない可能性があります。

天候に注意する

ガラスコーティング剤はしっかりと乾燥させることが大切です。コーティング剤を塗布した後は、塗装面が雨などで濡れないように注意しましょう。

コーティング剤の種類にもよりますが、約12時間は乾燥させておくと安心です。ガラスコーティングには洗車や研磨、脱脂、コーティング剤の塗布と多くの工程があるので、時間がかかります。できるだけ晴れた日の朝から作業を行うことをおすすめします。

適切な作業場所を確保する

前述した通り、ガラスコーティングにはさまざまな工程があり、乾燥にも時間がかかります。そのため、気温や湿度が適切に保てる作業スペースを確保する必要があります。

ガラスコーティングはポイントを押さえることで一人でも作業を行うこと自体は可能ですが、準備や工程が大変なのでプロに任せるのがおすすめです。

とくにハードルの高いのがコーティング作業です。コーティング後には雨や水に濡れない場所で乾燥させる必要があるので、一般の方では難しいでしょう。

ガラスコーティングのメンテナンス方法


ガラスコーティングの効果をより長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。施工後の保管方法や洗車方法について解説します。

保管方法

ガラスコーティングは雨や紫外線などの外的刺激に強いと言われていますが、月日が経つにつれて徐々に劣化します。そのため、なるべく屋根のある駐車場やガレージなどで保管することをおすすめします。

屋根付きの駐車スペースを確保できない場合には、汚れの蓄積を防ぐために定期的な洗車が必要です。頻繁に洗うことが難しい方は、ボディカバーで車全体を覆うことで、雨や黄砂などの付着からボディを守れます。

ただし、コーティング後の数か月間は乾燥が必要なので、ボディカバーの着用を避けた方が良いケースもあります。気になる方は、施工を依頼した店舗に詳しく保管方法を確認してみましょう。

洗車方法

ガラスコーティングは車を新車同然の美しさに保てますが、だからといって全くメンテナンスをしないと自浄効果が薄れてきます。数週間に1回を目安に手洗い洗車を行いましょう。

洗車機で洗うこともできますが、洗車キズが付く恐れがあります。なお、泥が付いた場合や潮風に当たった場合は早めの洗車が肝心です。放置しているとコーティング被膜の劣化がどんどん進んでしまいます。

ガラスコーティングを施した車は、基本的にワックスがけは不要です。水はけが悪くなったり、光沢が気になったりした場合は施工店に問い合わせてみましょう。

まとめ

今回はガラスコーティングについてくわしく解説しました。ガラスコーティングは、車のボディをキズや汚れから保護するためのボディコーティングの一種です。

ボディコーティングにはガラスコーティングのほかにポリマー系コーティングがありますが、耐久性の面でガラスコーティングが優れています。施工にかかる費用はその分高額になりますが、最長で5年間効果が持続します。

ガラスコーティングには自浄作用があり、車に付着した汚れを落とす効果がありますが、定期的なメンテナンスが欠かせません。洗車や保管場所に気を付けることでより長くきれいな状態を保てます。

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