車の塗装を守るにはガラスコーティングが最適?施工後のメンテナンスについても紹介
車を美しく保つために欠かせないのがボディコーティングです。とくに、ガラスコーティングはその耐久性や汚れ防止効果で人気を集めています。この記事では、ガラスコーティングの特徴を多角的に解説し、施工後のケアについてもご紹介します。ガラスコーティングや車のコーティングに興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
ガラスコーティングとは?
ガラスコーティングとは、車やスマートフォン、建築物の窓ガラスなどの表面に透明で硬い保護膜を形成する技術です。
このコーティングには、シリカ(ガラス成分)を主成分とした液剤が使われ、塗布後は硬化して強固な膜を作ります。この膜が外部からの汚れや紫外線、酸性雨、鳥のフンなどの有害物質から表面を守り、美しい光沢を長期間維持する効果を発揮します。
車のガラスコーティングでは特に人気があり、その大きな理由は、従来のワックスに比べて耐久性が高く、手間がかかりにくいことです。
一度施工すると、数年間にわたってコーティングが持続し、洗車の回数が減るほか、水滴が弾かれる「撥水効果」や、傷が付きにくくなる「耐傷性」も得られます。また、紫外線や酸化による塗装の劣化を防ぐ効果もあるため、車体の美観を保つことが可能です。
ガラスコーティングは車以外にも、窓ガラスやスマートフォン、時計など様々な物に利用され、表面を保護する目的で広く活用されています。そのため、耐久性や美しさを重視する人々にとって、ガラスコーティングは非常に魅力的な選択肢となっています。
ガラスコーティングのデメリット
ガラスコーティングは多くのメリットをもつ一方で、いくつかのデメリットもあります。
以下ではいくつかのデメリットを紹介します。
雨シミが付着しやすい
ガラスは無機質な素材であり、同じ無機質である雨水や水道水に含まれるミネラル分がコーティング面に固着し、シミとなってしまう場合があります。
とくに、洗車を怠った場合や水滴が残っていると、これが乾燥して固着し、見た目に悪影響をおよぼすことが多いです。対策としては、定期的な洗車や手入れが必要不可欠です。
メンテナンスの手間がかかる
ガラスコーティングを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要です。
雨シミや汚れが付着した場合、専用のメンテナンス剤を使用してクリーニングする必要があります。また、コーティング被膜が劣化してきた場合は、補充作業を行うことが推奨されます。これらのメンテナンス作業には時間と労力がかかり、ほかのコーティングと比べると維持管理が大変だと感じる方もいらっしゃるでしょう。
硬化に時間がかかる
ガラスコーティングは塗布後、完全に硬化するまでに一定の時間が必要です。
初期硬化にはおおよそ12時間が必要で、この間は水に濡らさないようにするなど、細心の注意が求められます。さらに、完全に硬化するには数日から1週間程度かかるため、その間は車の使用を控えたり、屋内で保管する必要がある場合もあります。車の使用タイミングを考慮する必要があるため、不便と感じる方もいるでしょう。
光沢感が控えめ
また、ガラスコーティングは光沢感という点ではワックスにはおよばないことが多いです。
ワックスはカルナバ蝋などを使用し、深い艶と強い光沢を出すのが特徴ですが、ガラスコーティングはその成分から光沢を出すことが難しく、艶や光沢を求める方にとっては物足りないと感じるかもしれません。
ガラスコーティングのメリット
以下ではガラスコーティングのメリットについて、いくつか紹介します。
高い耐久性
シランやシラザンといったガラス成分が塗装面にしっかりと密着し、空気中の水分と反応して硬いガラス被膜を形成します。
ガラス被膜は、外的要因からのダメージを防ぎ、長期間にわたり車のボディを保護します。とくに、適切なメンテナンスを行えば3年から5年の効果を期待できるため、頻繁な再施工が不要な点は大きなメリットです。
小傷や汚れからボディを守る
日常的に車を使用していると、走行中に飛び石や砂利などによってボディに細かな傷が付くことがあります。
ガラスコーティングは、このような小傷からボディを保護する効果を持っています。コーティングのガラス被膜が硬く強力であるため、細かな外的ダメージから塗装面を守り、傷付きにくい状態を維持できます。また、汚れも付きにくく、洗車が楽になる点もメリットです。
紫外線対策で車の輝きをキープ
紫外線による塗装の劣化や色あせを防ぐことも、ガラスコーティングの重要なメリットです。
長時間屋外に車を駐車する際、紫外線が塗装面にダメージを与える可能性があります。しかし、ガラスコーティングの被膜が紫外線を遮断し、新車のような輝きを長期間キープすることが可能です。とくに、紫外線が強い地域や日差しが強い季節には、効果が発揮されます。
中古車査定時のプラス評価
ガラスコーティングを施した車は、中古車査定の際にプラス評価を受けることがあります。
コーティングによって車のボディがきれいに保たれていると、査定時に外観の状態が良好と判断され、通常よりも高い評価を受けることが期待できます。とくに、色あせや傷が少ない状態で維持されていれば、査定額が上がる可能性が高まります。
まとめ
ガラスコーティングは、車の美しさを保ち、外的ダメージから守る優れた手段です。耐久性や防汚性に優れている一方で、雨シミやメンテナンスの手間といったデメリットもあります。しかし、これらのデメリットに対する対策を講じることで、コーティングの効果を最大限に引き出し、長く車の輝きを維持することが可能です。ガラスコーティングを検討する際は、メリット・デメリットをしっかりと理解し、自分のライフスタイルに合ったケア方法を取り入れてみてください。